「ヒッチハイク」というものの存在はテレビで見たり聞いたり、知ってはいたけど
「危なそう」
「未知の世界」
「相当の勇気が必要」
「そんなもの普通の人ができるわけない」
元々はこんなイメージでしかありませんでした。
知ってはいたけど、それは遠い遠い存在でしかなかった「ヒッチハイク」
でも、大学在学中にたくさんの本を読んだり、色んなメディアで触れたりして
少しずつ身近に感じるようになり、それはやがて興味や好奇心へと変化。
気がついた時には、どうもやりたくてやりたくてうずうずしていたんです。
そして遡ること大学4回生の頃…
意を決してついに決行に至りました。
大学に入る前から目的としていた多くの人と出会って色んな話をして広い価値観を持てるようになり
「自分の視野を広げたい」という思いの初心から。
あとは
「今しか自由にやれるチャンスはない」ということに気づいたから。
時期は大学4回生、無事に就職先が決まり、残るは卒業を控えた期間でした。
かつてない新しい挑戦。
決行日へと少しずつ近づく毎日。
大袈裟かもしれないんですが、一体どんなストーリーが待っているのかというような不思議な感覚。
そこに飛び込み「それ」が始まろうとしていた自分には、人生に大きな影響を与えるほどの経験が待っていました。
【内容】
1 スケッチブックを掲げる
2 孤独と焦り
3 日本一周ヒッチハイカー
4 携帯アクシデント
5 運命の再会
6 間に合うか否か
スケッチブックを掲げる
今回の目標は
実家のある京都から、友人の住む東京まで。
事前に「東京にヒッチハイクで行くから泊めてや〜!」と連絡をとって約束をしておきました。
大体ヒッチハイクって、行き先を保証されているわけではないので、その日泊まるところを事前に決めるものではないと思ったんですが
「1日で京都から東京へ行く」という挑戦の意味をこめて、いわゆる制限時間を設けて実行。
京都→東京は車で7時間くらい。ヒッチハイクだと、ざっと1.5倍の時間がかかると言われているので10時間で行けるかな〜と計算します。
スタート地点は、京都東ICの手前「四ノ宮交差点」付近。
朝の9時にスタートすることに。
その最寄駅まで電車に乗って向かう途中
え、俺ほんまにやれんのか?
や、やるんや。やれる!
と何度自問自答したことか。
そんなことをずっと考えていたら予定していた場所へ、あっという間についてしまいました。
大丈夫。準備はしてある。
90L容量のでかいバックパックから、「草津PA」と大きく書いたスケッチブックを取り出します。
1枚だけ、事前に家で書いておいたから、すぐにスタートできる。あとはこのスケッチブックを高く掲げるだけ。
それなのにおかしい。
掲げる勇気が出ない。
それでもって、すれ違う歩行者の視線が気になって仕方がない。歩行者が意外と多い。これやと恥ずかしい!あれ、そんなんへっちゃらやと思ってたのに。しかも気がつけば心臓もバクバクしてる…
え、ほんま歩行者多すぎる。てか俺って、そんなこと気にするタイプやったか?違うよな?それなら、なんで人の目が気になるねん。緊張してるんか?不安なんか?この日のために準備してきたんやろ?やれ!!やるんや!、!!
ほんまに車が止まってくれるんやろうか…
きっと歩行者からの変な視線を浴びるやろう…
全然乗せてもらえず後悔するかもしれへん…
諦めてこのまま電車で家に帰るかもしれへん…
迷えば迷うほど、どんどん不安になっていきました。
でも自分は決心したはず。
新しいことに挑戦すると。
……やるぞ!!
そう思ってやっとスケッチブックを高く掲げることができました。そして、参考にするために腕時計でタイマーをスタート。
次々に横を通り過ぎていく車。
明らかに不審な視線を浴びせてくる歩行者。
でもやってみれば意外と平気な自分に気づきます。
「やってみれば意外といける」こういうことって、人生で結構あった気がする。
すれ違う車の運転手と視線が合っていたのが、なんとなく自信になっていたのかもしれません。
1台1台に一生懸命アピールしました。
運転手の目を見て「止まって!」と。
そうしていると
1台の車が止まってくれたんです。
やった!!
「草津SAまで行きたいの?いいよ!」
と快く承諾。
やった!!やったぞ!!!時間は!?
腕時計のタイマーは1分。
人生初のヒッチハイクは、良い意味であっけないくらいに、あっという間に乗せてもらえることになりました。しかも相手は女性1人。不審に思われなかったんやろうか?
Nゆかりさん 40歳。看護師の方。
竜王アウトレットに向かう途中だったそうですが、進路変更して乗せて行ってくれました。
「女性1人の運転手が知らん人を乗せるなんて普通ないと思うんやけど!笑。私こんな感じだから、主人によく怒られるねんなぁ…笑」
昔一人旅をよくしたらしく、瞬時に乗せてあげたいと思ったとのこと。ヤフオクの話、親の話、看護師の話などをしました。
かなり気さくで話しやすい印象。ポジティブで明るくて、純粋に素敵な性格の方でした。

俺にもできたぞ!
勇気を出して良かった!!
まるで全てが報われたような、否定されていたものが肯定されたような、それは自分にとっての大きな一歩でした。
めちゃくちゃ嬉しかったです。ゆかりさん、ありがとうございます。そして短い間でしたが楽しい会話でした!一生忘れません。本当に感謝です。
長くなったので分けました。
続きはこちら▼
>>【人生初ヒッチハイク】京都→東京!大学生1人旅【備忘録②孤独と焦り】
【備忘録①〜④の内容】
1 スケッチブックを掲げる
2 孤独と焦り
3 日本一周ヒッチハイカー
4 アクシデント発生
5 運命の再会
6 間に合うか否か
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